科学・理科の雑談ブログ

理科に興味のない人が理科に興味が出るようになって欲しい。ということで日常と科学がリンクする瞬間をブログに書き起こす。

シャンパンの炭酸は〇〇由来

シャンパンを飲んだことがあるだろうか。僕はない。

シャンパンとはスパークリングワインの一種である。炭酸入りのワイン的なものという認識で、おそらく大きくハズレてはいないだろう。

シャンパンについて、お酒の科学に関する本を読んでいて興味深いことがわかったので紹介する。

炭酸飲料とは

炭酸のあのシュワシュワとは二酸化炭素が溶けたものである。二酸化炭素の水に溶ける性質を利用し、甘い液体に溶かし込んだのが炭酸飲料なのである。

強い圧力をかけると溶ける量が増えるという科学の性質*1があり、これによって容器を開けると圧力が開放されるポンっという音がなる。

脱線するが二酸化炭素は酸性の物質である。

なので、コーラなどの炭酸飲料はph*2が結構低い。歯が溶けるとかいうのは酸のせい。

 

 

酒とはなにか

酒とはエタノールを含む飲料である。

このエタノールは素材に含まれる糖を分解(アルコール発酵)して生成される。

糖は砂糖の糖で、果物なら果糖という甘い成分が入っている。これを酵母などが発行させるのである。

アルコール発酵の化学反応式

反応で生成したものに注目すると、当然エタノールが生成している。

 

炭酸はどこから来るのか

化学反応式を見るともう一つ生成しているものがある。

ご存知二酸化炭素である。

ここでもうピンと来る人もいるかもしれない。

アルコール生成過程の時点で一緒に生成する二酸化炭素を閉じ込めているのである。

つまり、外部から二酸化炭素を溶け込ませている通常の炭酸飲料と違い、内部から発生するのを閉じ込めているのである。

 

こぼれ話

2年間放置したオレンジジュースを開けるとぷしゅって鳴るのはアルコール発酵が進んで二酸化炭素が発生したからかもしれない。しらんけど。

 

 

読んだ本

『意外と知らないお酒の科学』

高校化学をやった人が読むとちょうどよくて面白い。

*1:ラウールの法則:気体が溶ける量は分圧に比例する

*2:酸性の度合いを示した数字。小さい方が酸が強い

二名法は人名に通じる

二名法とは

二名法とはカール・フォン・リンネが提唱した分類における命名法である。属名」+「種小名」という2つの要素で表記される。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/68/Carl_von_Linn%C3%A9.jpg/270px-Carl_von_Linn%C3%A9.jpg

二名法と人名の共通項

二名法:属=種が属している集団。 種名=最小単位を指し示す名前

人名 :姓=個人が属している集団名=個人を指し示す名前

構造が似ていることがわかるだろう

 

二名にする良さ

個人のみを表す表現をすると,どこの誰やねんとなる(例:りゅうせい誘っていい??→いやどこのりゅうせいやねん)

個人に属性を入れると一気に情報量がほぼ一意に決まる(例:いとうりゅうせい誘っていい??→いとうさん家のりゅうせいか)

また,役職を前に書いていると捉えてもいい(伊藤さん→課長の伊藤さんが,デザイナーの伊藤さんが ,…など)

 

※種小名が同じものを区別する目的もある(明→西田明なのか,上山明なのか)

 

二名法にすることで情報の理解度が段違いに上がる